会員 随想

「私」((株)県央都市開発 平岡智)

株式会社県央都市開発
代表取締役 平岡智

1.自己紹介
 私は昭和36年(1961年)弥彦村生まれの62歳です。現在は三条市内に住んでいます。
 高校3年時 将来「何をやろうか 何になろうか」迷っていたところ親の知人から「測量をやって見ないか」と言われ、専門学校に進み卒業後関東の測量設計事務所に入社しました。

2.若き頃の体験
 測量課に配属され上越新幹線・東北新幹線の軌道の測量に携わり、入社 間もなく当時の鉄建公団の現場検査を受ける立場となりました。前日の夜は緊張で寝たのか寝なかったのか、興奮の夜を送った事を覚えています。検査合格の時はうれしさと達成感・満足感を得た事で、この先続けていける自信を持てたような気がしました。

 その後、設計課に配属され上司から設計を叩き込まれました。後に文部省(現:文部科学省)より工業高等専門学校内の雨水・下水の設計を担当し、昼夜下水の図面と睨めっこ。図面・協議録を持って終日 霞が関の文部省で打ち合せを行った事が現在の原動力の根底であり思い出です。その時にアドバイスや手伝って頂いた上司の方々には感謝の限りです。
 その後新潟に戻り、縁あって㈱県央都市開発に入社致しました。入社当時は県の道路台帳業務が始まり日々アリダードを覗き丸ペンや烏口を持って製図を行った時代が懐かしく思い出されます。

3.大規模災害
 平成16年7月13日 会社から車で5分足らずの五十嵐川下流 対岸の破堤。生まれて初めての経験であり、「こんな大きな川の堤防が切れるのか自然の力はすごい」と感じながら災害関連の測量設計作業に没頭していました。その7年後平成23年7月29日にまたも五十嵐川上流部の破堤。「また今日も遅いのかと思う自分」と「被災地区のために速やかな成果提出を」の複雑な気持ちで作業を行っていたように思います。
 毎年のように各地で発生する災害に対して、子供やお年寄り地域住民の皆さんが安心安全で暮らせる 災害に強い地域づくりのために欠かせない測量設計業の重要性を これからの若い人達に継承し育てていく事が責務と思っています。

4.現在と目標
 3年前に父親が他界し、田畑が多少有る事から週末には畑仕事をやっております。隣接する畑の所有者に雑草で迷惑をかけるわけにもいかず、除草剤を散布して作物を枯らす心配もあり、規模縮小して野菜作りに励んでいる所です。現場や境界立会に同行した時、農作業の話が共通の話題となる事もしばしばです。
 「人」という文字は2本の棒が支え合っている文字と ある番組で見た記憶があります。企業は人の集団組織であり現在の厳しい経済状況の中、経営を引き継ぐに当たり社員と支え合い、協会の皆様方とも協力し合いながら、持続可能な社会活動に貢献できるよう精進していきたいと思いますので今後ともご指導のほど宜しくお願い致します。

このページの先頭に戻る

会員企業DB 会員専用サイト 国土交通大臣表彰を受賞しました 若きプロフェッショナル 新測協だよりの最新刊や過去号をご覧いただけます。 測量設計用語を集めました。“測量設計用語集” 測量に関する仕事人の話“会員随想” 新潟県の見どころを紹介“越佐ところどころ” 会議日程のご案内 当協会へのお問い合わせはこちらからお願いします。 大河津分水 通水100周年 関屋分水 通水50周年