ひとりでも多くの人が地図に親しみ、測量の重要性について理解していただけたら、そんな願いをこめて始まった「測量の日」も今年で16年目を迎えました。
「測量の日」を中心に今年もいろいろなイベントを企画しています。
いままでの経験をいかし、皆様によりいっそう測量・地図を身近なものとして感じていただけるよう工夫しました。多くの方にご来場いただき、ひとあじ違う「測量の日」を体験していただけたらと思います。
測量設計とは
測量設計って、みなさまの目に決して触れることのないお仕事なんです。なのでちょっと皆様には認知度の低い職業だったりします。
でも、皆さんの生活の中になくてはならないすごいお仕事なのです。
例えば皆さんが普段通っている橋、道路、トンネル、ダムなど…これらは全て綿密な測量と、それをもとにした正確な設計あってこそ。1センチ狂うと、もう危ないんですよ。
細かい細かい仕事ですが、職人魂でみんな誇りを持って仕事しています。
測量設計の仕事(1)
ポールくんは新しい道路を作るため、現場の測量に出掛けました。
設計図を作るためには、まず現状の地形を詳しく知っておかなければならないのです。
みなさん、写真のような作業着姿の人たちをみたことありませんか?
これがまさに、測量をしている姿なのです。

スタッフ
高低差を見るための目盛りのついた棒

レベル
100m先のスタッフの目盛りも読んでしまう専用望遠鏡
そのほかにも様々な道具を使用して測量は行われています。
道具(スタッフとレベル)はこんな風にペアで使います。
スタッフを持った人が移動し、レベルでそのメモリを読み記録します。
2点の差で高低差を割り出していきます。

測量設計の仕事(2)
ポールくんは、設計図面を作成する会社にやってきました。
測量を終えて地形図が完成したら、今度は設計士がそれをもとに設計作業を行うのです。
以前は手書きが多かったのですが、現在はほとんどPCでの作業に切り替わっています。

設計図面は、だいたいプロジェクトごとにチームで作成しています。
設計士と、それを忠実にCADであらわすオペレータです。
公共事業では複雑な地形が絡み難しい図面がたくさんあるので、オペレータにも経験や知識は必要不可欠です。
測量設計の仕事(3)
図面が完成しました!これをもとに道路を作るわけです。
ここからは工事の方々の領域です。
設計士の方から現場の方へバトンタッチ!
みなさんの生活が便利になる、いい道路ができるといいですね!
今度工事現場を見かけたら、このお仕事もちょっと思い出してみてね。