会員 随想

「私」((株)オリス 山名健夫)

株式会社オリス
代表取締役 山名健夫

 昭和32年上越市の生まれです。
 前職の金融機関に約40年勤務、その関係で、妙高、上越、長岡、見附、加茂、五泉、新潟の各市で働いたことがあります。
 その後、運よく当社㈱オリスに採用され5年目となります。新しい環境でわからないことばかりですが、社員の皆さんに助けられお陰様で充実した毎日を過ごしております。

【マイナンバーカードについて】
 マイナンバーカードをめぐる一連の問題が連日のように報道されていますが、この対応は企業経営にも大いに参考となるものと考えています。
 カードの普及・利用が政府の狙い通りに進んでいない。その原因については様々な角度から多くの論評や意見が寄せられていますが、私は普及が低い一番の理由は「利便性が低い」からだと思います。
 公式サイトにはマイナンバーカードで出来ることがまとめられており、「コンビニで住民票の写しが取得できる」「証券口座開設オンラインサービスで使える」等の記載があります。
 しかし、これらを必要としている人がはたしてどれだけいるのか?少なくとも私の周りでは聞いたことがありません。
 利用する側が自分のマイナンバーカードは「利便性が高い」「便利である」と実感出来ればポイントを配らなくても普及するはずである。と思います。
 利用データを見て「しまった、間違えた」と言って立ち止まればいいと思います。失敗を認めたくないからか、メンツなのか?
 繰返しになりますが(データを確認する、立ち止まる、失敗を認める、次善の策を考える)ことは企業経営にもとても参考になると思います。

【石の上にも30年】
 「相転移」という言葉が好きです。水を温めるとやがて沸騰して水蒸気になるように、すぐに成果に現れなくてもエネルギーを注ぎ続ければいつかは劇的な変化が訪れる。
 芥川賞作家市川沙央さんはそのエネルギー注入期間を20年、また空手の故大山倍達さんは30年(空手は万日の稽古を持って極とする)と話していらっしゃいます。
 私もひょんなことから51歳の時にTOEIC英語を受験、以後毎年受験し今年で15年。
 「相転移」を夢み、もうしばらく続けてみようかと思案しています。

【株式会社 オリス 社屋】
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