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随想((株)測建技術 川瀬久行)

(株)測建技術
川瀬久行

私は、昭和36年生まれの丑年で60歳です。
新潟市西区黒埼(旧黒埼町)で、ごく普通の農家で3人兄弟の末っ子として生まれました。
 まだ幼かった頃、自分は爺ちゃんっ子で、よく祖父の運転するバイクの後ろに乗って保育園の送り迎えや、遊びに連れて行って貰った事を良く覚えています。
 そのせいなのか、バイクが大好きで、高校生の頃は暇さえあればバイクを整備し、走り回ってばかりいました。
 当時、自分の好きな車やバイクに携わる仕事に就職するものと勝手に思っていました。ところが高校卒業後、最初に就いた職業は某清涼飲料水メーカーのセールスマンとしての入社でした。しかし、左手首の怪我による身体上の理由で、僅か2か月で退社する事に。そして、その数か月後、あまり乗り気ではなかったもののある人の紹介で某測量会社に入社させて頂く事となり、これが私 の測量の始まりでした。
 入社当時は測量には全く興味が無く、上司に「これしろ・あれしろ」言われるまま、内容も理解せずただ仕事をこなしている毎日でした。
 それから8年間、某測量会社に従事させて頂きましたが、中途半端な自分に嫌気がして、自分の結婚を理由に退職。その後運よく自分の好きな車やバイクに携わる仕事に就く事ができたのですが、その数か月後に自分の人生を変える大きな転機が訪れました。それは、再び測量の道へと導かせた一人の人物との出会いでした。何か不思議な感覚で、何の抵抗も無く「スーッ」と、「俺、これだ」と感じました。自分にもよく判りませんが何か「ピン」と来るものが有ったのだと思います。
 生涯この仕事をやって行こうと決意させ、やる気を興させた一人の人物は、先代社長です。
 自分の物の見方、考え方、価値観など全てに於いて変わった。と、言って良いほどに影響がありました。今、こうして居られるのもあの時の出会いがあったからだ、と感謝しております。
 事実上2人でのスタートでしたが、今では測量技術者としての従業員数も増えました。環境も変わり、基本は同じでも測量作業そのものが変わりました。気が付けば私自身も代表としての立場にあり、激変する測量業界をどう乗り切って行こうか、不安を抱えながら、知恵を絞り、アイディアを出し、頑張っている毎日です。
 激変する測量業界の中、一歩先を見据え「社会に必要とされる会社」となれるよう、これからもいろんな人と出会い、知恵を絞り、アイディアを出し、社会に貢献していきたいと思います。

【(株)測建技術 社屋】
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