随想((株)都計 佐藤秀司)
(株)都計
佐藤秀司
私は、昭和36年に現在の西蒲区で生まれ、気づけば57歳になりました。今も西蒲区に住んでおりますが、新潟市に合併する前は、誰が言ったか“陸の孤島”と呼ばれ、自他ともに認めるような稲作地帯で育ちました。
株式会社都計には平成元年4月に入社して以来、30年お世話になっております。入社当時は測量を専門としておりましたが、平成10年頃から設計業務に携わるようになりました。また、平成30年4月からは代表取締役社長という大役をいただき、ことの重大さを感じております。
弊社は、昭和37年の設立ですので私とほぼ同じ年齢となります。社名が示すように「都市計画部門」における市街地整備事業を主な業務として、およそ1,330haを超える市街地整備に携わってまいりました。
設立当時は日本の高度成長期ということもあり、人口も経済も右肩上がりの状況で社会資本が整備されました。しかし、人口減少、少子高齢化の時代を迎え、造ることから維持する時代へ移り変り、都市のスポンジ化などと表現される低未利用地の増大に対応するため、近い将来には拡散型の都市構造から縮退する時代が到来すると思っています。
この業界も社会の変革に対応し、今以上に社会に貢献できるように、様々な新技術やサービスを模索しながら進化して行かなければならないと考えています。
さて、堅い話はこれくらいにして、私がどのような人間かご紹介します。
私はこれといった趣味がないため、家族からは老後を心配されています。家の仕事は結構まじめにしていますが家族からのダメ出しも多く、食事の時に“おいしい”と言ったことがないと責められることもあります。しかし、身長が比較的高いので、高いところの作業では存在感を発揮できます。
タバコは吸いませんが、お酒は飲みます。最近は週末に家で一人チビチビ飲むことが多いので、あまりお金は使わない方かも知れません。しかし車には興味があり、身の丈に合った車種を選んでいるつもりですが、家族からは無駄遣いと言われ、さらに、どこにも連れて行かないと酷評されています。
子供は二人とも文系女子で、私の職業にはまったく興味を示さず別な職業に就いております。そろそろパートナーを見つけて欲しいのですが、この希望が叶う可能性は低いようです。
数年前に父が亡くなったため、現在は5人家族です。男手は私だけですので、力仕事は一人でしなければなりません。父が生前に庭づくりにはまり、庭石を置いたり樹木を植えたりしたので、その管理に苦労しています。また、農家なので農地もそれなりに所有していますが、土地改良時の図面を見ないと田んぼがどこにあるのかよく分かりません。いずれこの状況を次世代に引き継がなければなりませんが、どのようにすべきが悩むところです。
今気づいたのですが、我が家のような世帯が前記のような社会構造を作って行く原因となっているのかも知れませんね。なんだか思わぬ落ちが付いてしまいました。
このような私ですが、社会のために何かしらお役に立てるように努力をして行きたいと思っておりますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。