随想((株)朝日測量 磯部正勝)
株式会社朝日測量
磯部正勝
新潟県測量設計業協会より入会決定通知書を頂いたのが平成24年3月14日でした。念願であった本協会の正会員としての入会の承認をいただきました事は大きな喜びであり、また身の引き締まる思いであります。特に県北の測量会社の皆様方には、多大なご理解とご尽力を頂き心から御礼中し上げる次第でございます。
平成21年4月から義兄の跡を継いで社長に就任してから早や3年余り経過致しました。県内の某建設会社で建築の仕事に携わり40数年間勤め、退職後の事でありますので測量業務、測量営業等につきましては皆目見当がつかず随分悩みました。従業員9名ほどの小さな会社でありますが、年間通じての仕事の量にばらつきがあり、どうしても正会員に推薦いただき、災害協定を結ばせていただき受注の機会を少しでも多く与えてもらえるように、皆様と同じ土俵の上に上げさせてもらえる様にと努力してきたつもりです。
私自身は、取り立てて趣味らしい趣味も無くただ漠然と一日一日を過ごしているところでありますが、従業員の皆さんが健康で、災害、事故等に遭遇する事の無いように充分気を配り、少しでも前進出来るように努めていくつもりです。
今から20数年前、平成に年号が変わったころであったと思いますが、日本経済新聞に連載されていた樋口廣太郎さんの『私の履歴書』を読ませていただき組織とはどうあるべきか、組織の中で個人はどうあるべきか、当時私自身が一番悩んでいた事、疑間に思っていた事を学ばせてもらいました。樋口廣太郎さん(平成24年9月16日86歳で死去)は、アサヒビールの社長時代、スーパードライの発売で、会社を立て直した実業家です。
樋口さんのいう組織とは『組織の中で個人が生きていくためには、自分で自分を守るしかない。決して他人が助けてくれるわけではない。むしろ他人に助けを求めることは甘えである。社員は命や魂まで会社と契約しているわけではないのだから命とか、魂は個人の責任において守るという覚悟が必要だ。会社のためにこんなに働いているのに、努力しているのに、という考えは自分自身に対する甘えである、組織は、会社は、そこまで求めていない。』
初めは、中々理解の出来ない事もたくさんありましたが、私自身、年を重ねるごとに少しずつ理解出来るようになり、組織の大切さを実感しているところであります。
社員には組織の中で、気張らず、人格を守り、自分自身を大切にして、会社の発展のために精一杯がんばってもらいたいと、高望みせず会社も社員も秩序を守り、尊重して、一日一日を有意義に過ごしていければと思っています。
新入会員として協会の倫理綱領を理解して、協会の秩序を守り一協会員として努めさせて頂きたいと思っています。皆様方の一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。