会員 随想

ペット(㈱長測 吉澤隆)

株式会社長測
吉澤隆

 現在、我が家には6歳になる雄のブルテリアがいますが奴は何代目のワン子になるのだろうか?私が物心付いた時から犬・猫をはじめインコ・カラスやカメにうさぎ・リスにハムスターなどが時には数種類同居しているという無節操ではあるが無類の動物好きの家庭に育った影響でしょうか?最近のペット事情には困惑しています。
 まずは売り手の問題ですが、最近のホームセンターではペット用品のコーナーだけでなく、ペットその物!犬・猫や他に一昔前ならば動物園でしか見ることのできないような珍獣までも販売されています。確かに彼等は商品なのでしょうが、お金さえ払えば誰にでもどんな種類の動物でも渡してしまってよいのでしょうか?
 それと飼い手の問題ですが、一つの命を見取る覚悟の上での決断なのでしょうか?身近にこんな話がありました。就職で初めての一人暮らしになった女の子が流行りの小型犬を飼いましたが、面倒を見切れずに半年後に手放してしまいました。曰く「どうにもならず泣く泣く他人に預けた」と彼女は自身が悲劇のヒロイン気分ですが、自分の判断の甘さについては何にもお気付きでない様子です。半年間唯一の家族(群れかな?)と信じていたワン子が哀れでしょう。
 犬などは昔から人間生活のパートナーとして、狩や牧羊の手伝いをしてきましたし、現代では盲導犬・介護犬・災害救助犬などとして得意な才能を惜しみなく発揮してくれています。また、最近では彼等の存在自体に人に癒しの効果を与えるとのことで老人施設などの医療効果も期待されているようですが、それらは犬が人の為に役立つ一例に過ぎませんが、上手に犬と付き合う人達は犬の労働(?)に値する共同生活の仕方を知っています。
 ペットからの癒しや潤いなどといった効果だけを期待したり、彼等の可愛い姿やペットブームに乗って飼い、ただ餌を与え散歩をさせることしかしないようではペット(共同生活者)ではなく家畜としか言わないのではないでしょうか。命を見取る覚悟なんてのは当然のことで、家族(群れ)のルールは厳しく教え込まなければいけませんし、遊びも本気で付き合わなくてはいけません。ようは人もペットも共に暮らすことでお互いにメリハリの効いた人生(犬生)を公平に楽しむことが必要だと思います。
 あれ!ダラダラと書いていたらもう指定字数みたいです。もう少し言いたい事も有るのですが、最後にペットとお暮らしの方々(当然ペットも)の更をる充実した共同生活をお祈りし結びといたします。

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