安息日(白根測量設計㈱ 海津直矢)
白根則量設計株式会社
海津直矢
この度、一級小型船舶操縦士の免許を取得した。四級免許は仕事に必要であるとのことで若い頃に取得していたが、最近ではもっぱら趣味で利用させてもらっている。ご承知の通り、四級免許は沿岸5海里(約9㎞)しか航行できず、佐渡沖まで行くことは原則的には違反である。年に何度か風に吹かれて佐渡に漂着? することがあったが、今年の夏からは下手な言い訳をせずに海原を縦横無尽に滑走できそうである。
ラテン語で「安息日」の意味を持つ「Sabath(サバス)」号と名付けた我が愛艇は、バブル期に会社の福利厚生施設として購入したものである。女性が利用してもよいようにトイレ付きタイプで、若者が水上スキーが出来るようにセットで購入し,勿論釣りに必要な魚群探知機・GPS等をフル装備したものであったが、不特定多数の社員が利用したのは2年足らずで、その後は私を含めた特定少数社員の釣り船と化した。そこで、現在は経費削減の折、維持管理費は私個人が負担する取り決めを自らが課している。
さして自慢する釣果はないが、食料調達面から家族には結構喜ばれている。妻は釣りに出かける前日は必ずと言っていい程、晩のおかずを期待している旨のプレッシャーをかける。どうやら、スーパーで売っている魚と釣り魚の味の違いを、家族全員の舌がしっかりと覚えたようである。特に家族の好物である鰺を沢山釣ってきたときはすこぶる機嫌がよい。春先の漁以外は坊主ということは希であるが、クーラーボックスに入りきれないほどの大漁も近年少なくなった。以前はシーラ、サバ、イナダ等が面白い程釣れた時期もあった。
今の私にとって、釣れようが釣れまいが、社員や釣りキチの仲間と大海原で竿を垂れて時を過ごすことが、文字通りの安息日である。将来、会社をリタイヤした後は、マリーナの近くに別荘を持ち、釣り三昧を楽しむのが今の私の夢である。そんなことを思いながら、車や電車で海辺の風景を眺めたり、外国の海辺の町を訪れることも楽しみの一つとして定着した。













